2005年12月28日

イラクでドイツ人女性が解放されたと思ったら、今度はイエメンで休暇を楽しんでいた、元ドイツ外務次官コルボグ氏が家族とともに武装集団に誘拐されました。彼はサハラ砂漠でドイツ人観光客が誘拐された時に、外務省の対策本部で解放へ向けて陣頭指揮を執りました。今度は自分が人質になったわけです。外務省は「今年中に解放されるだろう」と楽観的なようです。

一方イラクで解放されたオストホーフさんは、ドイツへ帰らないどころか、ドイツに住む母親には全く電話すらしてこないそうです。もっとも母親とはこの5年間一言も口をきいたことがないそうです。ドイツにはこの人のように家族と絶縁状態の人が少なくありません。本人はイラク周辺の国にいるようですが、「イラクへ帰って仕事を続ける」と言っているため、救出にあたった外務省はカンカンに怒っています。本人は最近アルジャジーラとZDFのインタビューに答えましたが、イスラム教徒らしく黒のベールで顔を隠し、まるで覆面をしているかのようでございました。どの国でもイラクで助かった人質は、世間様からバッシングにあうようです。